生活に根差す「だし文化」の魅力
だし文化プロジェクトは、関西の食文化、
関西の食文化の基礎となる「だし文化」について広く周知し、
「だし文化」の伝統のみならず、家庭に根付く生活文化という新たな視点も盛り込んだ
多角的な「だし」の魅力をできる限り丁寧にお伝えしたいと思います。
どうぞお楽しみください。
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京都の書店、誠光社より発行された書籍「恥ずかしい料理」。その著者・梶谷いこさんと編集者・堀部篤史さんが、家庭料理の楽しさ、自由さについて話します。家庭で作る料理だからこその味、また、その違いが「恥ずかしい料理」によって優しく明らかに!


滋賀県で創業し、今では京都を拠点に100余年の歴史を持つ「かつおだし」のプロ・うね乃。決して前に出ることがなく、あくまで料理の縁の下で支えてくれる「おだし」の優しい力を最大限に引き出すため、産地や製法にこだわり、料理を引き立てるほんものの味を作り続けています。
素材の魅力をフルに引き出す、鳥羽式の古式製法
大量生産の時代において、鉄の羽金を使って削り出す「うね乃」の鰹節。12枚の羽金を0.1ミリ単位で合わせるのに10年。60本削りきると羽金を取り外して研がねばならない、と、手間暇がかかる製法をとることで、手削りならではのだしの味や香り、深い味わいが生まれます。ほんもののおいしい「おだし」が取れるかつおぶしの秘密をお伺いしました。


肩書きは「だし料理研究家」。幼少期からだしに親しみ、料理教室や学校での食育を通してだしの魅力を伝える“Chie先生”は、3種類のだしをもとに多彩な汁ものメニューを調理。特に、だしを洋風に落とし込んだミネストローネは感動の出来ばえ!栄養や五味のバランスに配慮しながら、だしのポテンシャルを引きだします。
だしの香りが広がる、汁ものバリエ。
昆布を土台にかつお節や煮干の組み合わせを変え、メニューや年齢に合わせただしテクニックを披露。基本の「大人のだし」とちょっと贅沢な「たぶん日本一のだし」に加え、さらに2つの合わせだしを洋風スープ・ミネストローネに仕立てるなど、現在のファストな食文化に警鐘を鳴らし、日本の気候風土とだしの関係性まで解説します。


人生初の“育休”は50歳! クリエイティブディレクターとして一線で活躍する服部滋樹さんが、新米主夫として料理に挑む姿をお届け。自らひいただしの力を借り、だし巻きから離乳食まで、愛する家族を思って丁寧に作り上げます。「だしをひいて料理する、そのルーティーンで明日はもっとおいしくなる!」、その言葉の真意とは!?
日々の積み重ねと直感で、だしの可能性を広げる。
こぶだし・お塩・たまご、以上。「ベーシックを知ることでアレンジが生まれる」と得意のだし巻きをはじめ、大人子ども兼用の煮物やアレンジの効いたにゅうめんと、見事なクリエイティブシンキングをキッチンでも発揮。大学で教える経験や全国を巡って得た知見をもとに、だし文化の今後の可能性まで考えます。


大阪の食の基礎といっても過言ではない昆布。昆布だしの歴史や使い方から、現在抱える課題まで。大阪にて、創業110年以上の老舗昆布店店主が語ります。大いなる課題に取り組む4代目店主未来への姿勢をぜひご覧ください。
大阪の老舗昆布店・こんぶ土居に聞いた 昆布の未来
天然真昆布の漁獲高の激減という大阪の食文化の危機ともいえる状況の中、守るべきものとは? 変化すべきものとは? と様々な考えを巡らします。解決には様々なジャンルの人たちと課題共有することが大事とも話す店主。果たしてその心とは?


瀬戸内海の香川県と愛媛県の県境付近に位置するひうち灘は、古くから漁場として栄えてきました。中でも伊吹島周辺は良質な「いりこ」の産地。この地で100余年に渡り、「いりこ」に携わってきた「やまくに」の5代目・山下可奈代さん達は、自身の生活の中に当たり前に入り込んでいた「いりこだし」の可能性を発信し続けています。
先入観をなくし、いりこの持つポテンシャルを知る
その厳しい目に叶う新鮮ないりこのみを仕入れ、ひとつひとつ手作業で選別し頭や内臓を解体。流通業者などを介さず直接販売するという“手から手へ”にこだわる「やまくに」。様々な場所でワークショップを開催し、いりこの本当のおいしさを広げるとともに、食育的な観点からもアプローチしています。美味しいいりこの条件や、手軽にだしを取る方法、「いりこだし」だからできることをお伺いしました。


漁師やその暮らし、また、昆布漁について研究してきた国立民俗学博物館の教授・飯田卓さん。そもそもなぜ日本人が昆布を? そんなルーツから30年前から研究していると言う漁師の暮らしや漁の技法など、昆布がいかにして、いつ日本の食文化に大きな影響を与えることになったのか、そんな歴史がわかります。
歴史を知るとさらに美味しくなる? 昆布のはじめと採り方、漁師の話
江戸時代以前について謎だらけの昆布。謎だらけの昆布がいかにして、採られるようになったのか、そして、広がっていったのか。改めて歴史を眺めてみると今日のお味噌汁の味も変わるかも。現地での話を中心に様々な昆布の歴史について伺いました。
